正しいダイエット

【ダイエットは女性の永遠のテーマ】 とよく言われます。

多くの人は太る原因が食べ過ぎであることを理解しているでしょう。ダイエットしようと思った際に、みなさんは何をしようと思いますか？「夜ご飯はサラダだけにしよう」「お米を一切食べない」「一時間ウォーキングを毎日しよう」などと極端のことを考える方はいませんか？
痩せるために運動や極端な食事制限が行われている場合が多いです。激しい運動と有酸素運動を行うダイエットはなかなか大変です。もちろん怠けていた結果が肥満なのであれば、ダイエットには努力が必要でしょう。しかしその努力とは 汗水垂らして カロリーを消費することや食べたい欲を我慢し続けて栄養不足になっていくことではありません。そのような過酷なダイエットをして、「このような辛いことをすることで頑張っている私、すごくない？」と思っているのであればそれは今すぐやめるべきです！！

日本人は世界から見れば【痩せ型民族】でぽっちゃり体型と言われる人でも統計上は標準体型で収まる人がほとんどです。体重だけを見れば肥満を心配するような人はほとんどいません。（ただご本人の気持ちの問題が強いので、もっと痩せたいと感じる傾向にありますが…）

しかし【隠れ肥満】の方が意外に多いです。

隠れ肥満とは体重は標準以下なのに体脂肪率は標準以上、極端に筋肉の少ない人を言います。

体脂肪率は

BMI（肥満指数）体重（キログラム）÷（身長（メートル）×身長（メートル））

例　160センチ５７キロだと

　　57÷（1.6×1.6）＝22.26となります。

 隠れ肥満は、
運動不足が原因だと思われている場合もありますが、本当の原因は食事のことが多いです。多くの女性が行うダイエットでの食事制限は、とにかく摂取カロリーを落とすことと、消費カロリーを増やすことに終始します。食べないダイエットで必要な栄養まで削り、さらに運動でカロリーを消費しようとするのです。

タンパク質を始めビタミンやミネラルが大切だと分かっていても運動によって、これらがカロリーと一緒に消費されることを知らない人が多く、ただでさえ足りていない必要な栄養素を制限した上に運動で消費しては体内は、極度の栄養不足を起こすのです。

その結果として冷え症や貧血、無月経などの問題を引き起こす人が多くいます。体脂肪は落ちるのですが、同時に筋肉も落ちてしまいます。体重だけを考えるのであれば理想体重になるかもしれませんが、本来の太る原因であった食習慣は改善しません。
そのためにまた以前と同じような食生活に戻すとリバウンドしたり、徐々に体重が増えることが多いのです。リバウンドや体重がまた増えてしまった場合、元の体重に戻ったと数字上は思ってもここでさらに大変なのが増えた体重のほとんどは体脂肪だけで増えていて筋肉がないままの状態ということです。（ダイエットして体重を落とすと体脂肪はもちろんですが、筋肉も落ちます）
つまり、筋肉を取り戻すことなく体重だけ戻ったということは同じ体重でも体脂肪率は高い状態ということです。体型や身体のラインが体重は同じなのに以前よりなんかシュッとしなくなったと感じるのはそのためです。

若いうちはそれに気づかず、食事を抜きたくさん走って汗をかいて体重を落とすという間違ったダイエットを繰り返してしまったりします。そして落ちる筋肉がなくなり、30歳を過ぎて年齢的に代謝機能も落ちたところで「何だか痩せても昔と様子が違う」「食事を抜いても痩せられなくなった」と気づき始めるのです。若い頃の栄養不足がひどいとその後の不妊や更年期障害にも発展しかねません。

そういう人たちのすべきことが【食事改善】です。
それこそが正しい方向への努力なのです。食事改善とは食べる量を制限することではありません。【必要な栄養素を摂取しながら不要なエネルギーを摂取しないようにすること】【食べて得たエネルギーではなく、自分の体脂肪をエネルギーとして使うために必要な材料を積極的に食べること】が重要なのです。どのような食べ物や栄養素が私たちの代謝を上げるのか？落とすのか？という基礎的な知識を得ることで、普段何となく選ぶ食べ物がストレスなく変わっていきます。

次のコラムは食事改善について詳しく書いていきます。